先輩社員インタビュー コヤマの人

宮川 任臣

製造部第一生産技術課 / 2002年入社

“未来を担っていく後輩のためにコヤマの集大成を残すのが自分たちの使命。”

当社だからこそできる最高難度の鋳造。
今後は技術力のみならず専門性で活路を見出す。

学生時代から自動車関係の仕事をしたいと思っていましたが、正直、就職活動をするまではコヤマを知らなかったんです。それが、入社前の見学で鋳造の現場を案内してもらって「凄いな!!」と。学校の研究室レベルとは比較にならない規模の大きさに圧倒されました。 私は鋳造業務に4年ほど携わった後、現在の部署に配属されました。生産技術課というのはお客様からの依頼を受けて、鋳物の設計をするところ。製品によっては特殊な形状を追加するなど独自のノウハウが必要で、営業担当と同席してお客様との交渉にあたることもあります。
近年は、簡単な鋳物なら安価でできる海外で製造されるケースが大半。当社のように技術力で勝負する完全独立型のメーカーには、必然的に難易度の高い依頼が増えてきています。たとえばモノブロックのコントロールバルブに代表される、鉄の塊の中に複雑な空間が走っているような製品。非常に専門的なもので、国内で作れる会社は指折り数えるほどしかありません。今後はそうした分野に注力することで他社との差別化を図り、収益アップを図ることが重要だと考えます。

スペシャリストの勘や経験を
誰もが理解できるロジックにして、次世代へ。

当社に限らず、技術系の専門職は長年の経験と勘に頼るところが大きいのではないでしょうか。でも、これからは「こうすれば絶対に良い鋳物ができる」という的確で解りやすいロジックが必要。マニュアル本ではなく、IOTのような時代に即したツールでもいいんです。それと同時に教育システムも再構築して、ハード・ソフトあわせてコヤマの強みを引き継いでいく体制を作ること。部下を持つ立場になってから、これが一番の急務だと感じています。
スキルアップのためには勉強や情報収集も必須。現在、部下たちには数ヶ月に一度ほど講習会や展示会へ行ってもらっています。社員からの提案に関しては、社長はじめ皆さんが寛容なので、やる気さえあれば新しいことにもどんどんチャレンジできるはずです。 将来的にはエンジニアだけでなく、IT関係をはじめ様々な分野の人が必要になると思います。製造業だからという固定観念を持たないで、もっと多くの人にコヤマの門を叩いてほしいですね。